Archive for the ‘地代の話’ Category
公園内の土地地代の鑑定評価
2020-09-11
公園などの公共の土地を私的に使用する場合、何らかの対価(地代)の支払い義務が発生することになります。このような土地を鑑定評価する場合、積算賃料とともに、同じような賃貸事例からの比準賃料と、店舗等で生み出す純収益が把握できる場合には収益賃料を求め鑑定評価額を決定することになると思います。
ネットで、沖縄県那覇市の公園内の廟の土地の明け渡し訴訟の記事を見ました。原告は土地明け渡しとともに、1年間の公園使用料576万円の請求を求めています。576万円は地代にあたりますが、月48万円、広さにもよりますが高額ですね。
今回のような公共の土地を借りる場合の地代は、収益性と公共性の兼ね合いが重要になると思います。また、収益性がなくても公共の意味合いが薄い場合には、無償ではなく何らかの対価が発生するものと考えられます。
賃料改定,賃料評価,賃料交渉サポート「松岡不動産鑑定士事務所」
マリノスタウンの賃料等は5億円
2015-06-02
先日,JリーグJ1の横浜Fマリノスのマリノスタウンから撤退との記事が出ていました。
ちなみに賃貸料,光熱費などの管理費は年間約5億円,経営規模は年間約40億円のマリノスには厳しい金額でした。
マリノスタウンが完成したのは2007年1月,みなとみらいの一等地に設置する施設としては収益性が低すぎたのではないでしょうか。
マリノスタウンに限らず,安易な将来予測に基づいて造られた施設は全国に多数あります。一部のアミューズマントパークを除いて閉鎖が続くリゾートやその予備軍を思うと暗澹たる気持ちになります。