Archive for the ‘家賃の話’ Category

コロナ禍後のオフィス賃料

2020-09-14

先日、都心オフィス賃料が6年ぶりに下落で書きましたが、都心のオフィス賃料の今後で興味深い記事を見ました。

その中身は、「オフィスビルのテナントドミノ」、すなわちドミノ倒しのように、新規の超巨大オフィスビルの空室率が上がり、既存の超巨大オフィスビルからの入居テナント引き抜き、既存の超巨大オフィスビルは中型ビルからテナントを引き抜き、中型ビルは築年の経た中小ビルからテナント引き抜き、という引き抜き合戦が始まる、ということでした。

当然、オフィスの引き抜きにあたってはより良い条件、家賃の値下げを提案してくることが予想されます。結果、オフィス賃料は下がっていくことが予想されます。

コロナ禍前の都心オフィスの空室率の下落及び賃料の上昇は、アベノミクスによる金融緩和及び経済のグローバル化がもたらした側面が大きいと思われます。今回のコロナ禍によるリモートワークの普及で脱オフィス化が進み、世界経済の不況と合わせてオフィス需要が増える可能性は低いと思料されます。

賃料改定,賃料評価,賃料交渉サポート「松岡不動産鑑定士事務所

競輪場施設の賃料

2020-09-13

国や自治体が、公益事業のために個人・法人などから土地や施設を借り上げることはありますが、その際の賃料(借り上げ料)の算定は不透明な部分があることも事実です。

先日、自治体が競輪事業のための施設使用料として地元企業に支払っている借り上げ料が29年間で190億円との記事をみました。借り上げ料の設定は他県の事例とほぼ同じとのことです。所有者から購入、又は移転の話は出なかったのでしょうか?

今回のような公共施設の一部の賃料の算定は難しいですが、一度、不動産の鑑定評価を行い、賃料の改定を行う必要があると思います。

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元野球選手新庄氏の家賃は35万円

2020-09-12

部屋を借りるとき、よく、家賃は収入の3割以内が適正といわれますが、当然、収入が多くなれば家賃も多く払うことは可能となります。

先日、元野球選手の新庄氏が東京都内でかりた3階建て住居の家賃が月35万円くらいと出ていました。平均世帯の月収分くらいの家賃、やはり芸能人は収入が多いのですね。

ちなみに新庄氏が以前住んでいたインドネシアのバリ島の物件の家賃は月3万円だったそうです。現在の家賃の11分の1以下ですが、通貨価値を考えると、バリ島の時の家賃も安くはないのかな、と思いました。

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都心オフィス賃料が6年ぶりに下落

2020-09-10

アベノミクスによる経済対策により上昇を続けてきた東京都心のオフィス賃料が6年8か月ぶりに下落しました。リモートワークの普及により前月比-0.83%、空室率は+0.30ポイントで3.07%となりました。

今回の新型コロナウィルス感染症の影響による業績の悪化と在宅勤務の拡大で、主に中小企業の解約が多かったそうです。

全国的にも好景気であった東京都のオフィス賃料の下落、全国に波及することは避けられませんが、コロナ禍後、持ち直す可能性は高くないと思われます。

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家賃と建物の築年の関係

2020-09-09

家賃と建物の築年の関係ですが、特に居住用建物の場合、建物の築年が古くなるほど家賃は安くなる傾向にあります。

一般的に入居希望者は新しい建物を好むことから新築建物を100とすると、築10年でそこから概ね5~10%、20年で概ね10~15%、30年で20%前後落ちると言われています。当然、建物の品等や設備などの個別性はありますし、大家さんが家賃の下落を防ぐため設備の入れ替えや修繕を行った場合、減価は低くなります。

ただし、この減価率は一般的な数値であり、駅距離や住環境が著しく劣る場合、減価はもっと大きくなることになります。

賃貸物件を探す場合、建物も商品と同じで、安いには訳があるとの認識を持って物件を探すことが必要だと思います。

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